Claude Code の拡張思考(thinking)の使い方|/effort と ultrathink の今【2026年版】

執筆・監修: Links-Create AI研修チーム
Claude Code・MCP・AI エージェントを実プロダクト開発で日常的に運用するチームが、 実務で詰まった点に基づいて執筆しています。 公開: 2026-06-16

この記事でわかること

  • 今は『考える深さ』を effort で制御する:Claude Code では `/effort` コマンド(low / medium / high / xhigh / max)
  • 旧来の `ultrathink` / `think harder` キーワードや `budget_tokens` は、現行モデル(Opus 4.7 / 4.8)では非対応。adaptive thinking + effort に置き換わった
  • 既定は `high`(Claude API・Claude Code とも)。コーディングやエージェント用途は `xhigh` から始めるのが推奨
  • effort は思考だけでなく『応答テキスト・ツール呼び出し』を含む全トークンに効く=コードの説明量やツール実行回数まで変わる
  • `ultracode` は effort レベルではなく、`xhigh` + マルチエージェント起動の許可をまとめた Claude Code のモード

結論:思考の深さは「effort」で制御する(ultrathink はもう古い)

「Claude Code でもっと深く考えさせたい」——その制御方法は effort パラメータ に統一されました。Claude Code では /effort コマンドlow / medium / high / xhigh / max)で設定します。

ネット上には ultrathinkthink harder といったキーワードで思考を強める方法を解説した記事が大量にありますが、これらは 現行モデル(Claude Opus 4.7 / 4.8 など)では非対応です。手動の思考トークン指定(budget_tokens)も廃止され、adaptive thinking + effort に置き換わりました。この記事では、今の正しいやり方を公式仕様に基づいて解説します。

なぜ変わったのか:手動 thinking → adaptive thinking + effort

以前は「思考を有効化し、思考に使うトークン量を手動で決める」方式でした。今のモデルは adaptive thinking——モデル自身が「この問題はどれくらい考えるべきか」を判断して、必要なときだけ深く考えます。

  • Claude Opus 4.8 / 4.7:adaptive thinking を採用。手動の thinking: {type: "enabled", budget_tokens: N}サポート外(Opus 4.8 ではエラーになる)。思考の深さは effort で調整する。
  • これに伴い、ultrathink / think harder のようなキーワードや budget_tokens を前提にした古い手順は、現行モデルでは効きません。

つまり「考えろ!」と念じる呪文ではなく、effort という1つのつまみで深さを指定するのが今の形です。

/effort の使い方(5レベル)

Claude Code のセッション中に /effort を実行し、レベルを選びます(引数なしなら対話的に選択)。

レベル意味向く用途
maxtoken 制約なしの最大能力最も深い推論と徹底した分析が要るフロンティア級の難問
xhigh長時間作業向けの拡張能力コーディング・エージェント作業・繰り返すツール呼び出し・探索
high(既定)高能力。未指定と同じ複雑な推論・難しいコーディング・通常のエージェント作業
medium速度/コストと品質のバランスバランス重視の作業
low最も効率的。token 節約単純作業・高頻度・低レイテンシ重視(サブエージェント等)

high は「effort を指定しないのと同じ挙動」です。

既定値とおすすめ

公式ガイダンス(Opus 4.8)はこうです。

  • 既定は high(Claude API・Claude Code を含む全サーフェス共通)
  • コーディング/エージェント作業は xhigh から始める
  • 他の知能を要する作業は high を最低ライン
  • コスト重視のときだけ medium / low に下げる(evalで品質が保てると確認してから)
  • max は「xhigh でも頭打ち」と測定で分かった本当の難問だけ

低 effort で複雑な問題が浅くなったら、プロンプトで工夫するより effort を上げる のが正解です。

effort は「全トークン」に効く(思考だけではない)

effort の重要な性質は、思考トークンだけでなく、応答テキスト・ツール呼び出し・関数引数まで含む全トークンに効くことです。

  • 低い effort:ツール呼び出しをまとめる/回数を減らす/前置きなしで実行/完了報告が簡潔
  • 高い effort:計画を説明してから動く/ツール呼び出しが増える/変更点の詳細要約やコメントが増える

だから effort は「考える深さ」だけでなく「作業の丁寧さ・冗長さ・ツールの使い方」まで一括で変えるつまみだと捉えると、挙動が読めます。

ultracode の正体

Claude Code の effort メニューに ultracode が出ることがあります。これは API の effort レベルではありません

ultracode は、xhigh の effort + 「マルチエージェントのワークフローを起動してよい」という常時許可 をまとめた Claude Code 側のモードです。

  • ただ深く考えさせたい → xhigh
  • エージェントを束ねた重い並列作業まで任せたい → ultracode

と使い分けます。effort の正式な値は low / medium / high / xhigh / max の5つだけ、と覚えておけば混乱しません。

API / SDK から使う場合

プログラムから制御するなら output_config.effort を指定します。挙動は /effort と同じです。

{
  "model": "claude-opus-4-8",
  "max_tokens": 4096,
  "output_config": { "effort": "xhigh" },
  "messages": [{ "role": "user", "content": "..." }]
}

xhigh / max で動かすときは、思考とツール呼び出しの余地を残すため max_tokens を大きめ(例 64k〜) に設定するのが推奨です。

旧来のキーワードはどうなった?

  • think / think hard / think harder / megathink / ultrathink段階的に思考を強めるキーワードとして広く知られていましたが、adaptive thinking 採用モデルでは公式の制御方法ではありません。古い記事の手順をそのまま試しても、現行モデルでは意図通りに効かないことがあります。
  • 手動の budget_tokens:Opus 4.7 / 4.8 では非対応(Opus 4.8 では 400 エラー)。

正しい現行の方法は /effort(API は output_config.effort です。

まとめ

  • 思考の深さは effort で制御。Claude Code は /effort(low / medium / high / xhigh / max)
  • ultrathink / think harder / budget_tokens は現行モデルで非対応 → adaptive thinking + effort
  • 既定は high(Claude Code 含む)。コーディングは xhigh 起点、最難関だけ max
  • effort は思考だけでなくツール呼び出し・応答量を含む全トークンに効く
  • ultracode は effort レベルではなく xhigh + マルチエージェント許可 のモード

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