Claude Code の拡張思考(thinking)の使い方|/effort と ultrathink の今【2026年版】
この記事でわかること
- 今は『考える深さ』を effort で制御する:Claude Code では `/effort` コマンド(low / medium / high / xhigh / max)
- 旧来の `ultrathink` / `think harder` キーワードや `budget_tokens` は、現行モデル(Opus 4.7 / 4.8)では非対応。adaptive thinking + effort に置き換わった
- 既定は `high`(Claude API・Claude Code とも)。コーディングやエージェント用途は `xhigh` から始めるのが推奨
- effort は思考だけでなく『応答テキスト・ツール呼び出し』を含む全トークンに効く=コードの説明量やツール実行回数まで変わる
- `ultracode` は effort レベルではなく、`xhigh` + マルチエージェント起動の許可をまとめた Claude Code のモード
結論:思考の深さは「effort」で制御する(ultrathink はもう古い)
「Claude Code でもっと深く考えさせたい」——その制御方法は effort パラメータ に統一されました。Claude Code では /effort コマンド(low / medium / high / xhigh / max)で設定します。
ネット上には ultrathink や think harder といったキーワードで思考を強める方法を解説した記事が大量にありますが、これらは 現行モデル(Claude Opus 4.7 / 4.8 など)では非対応です。手動の思考トークン指定(budget_tokens)も廃止され、adaptive thinking + effort に置き換わりました。この記事では、今の正しいやり方を公式仕様に基づいて解説します。
なぜ変わったのか:手動 thinking → adaptive thinking + effort
以前は「思考を有効化し、思考に使うトークン量を手動で決める」方式でした。今のモデルは adaptive thinking——モデル自身が「この問題はどれくらい考えるべきか」を判断して、必要なときだけ深く考えます。
- Claude Opus 4.8 / 4.7:adaptive thinking を採用。手動の
thinking: {type: "enabled", budget_tokens: N}はサポート外(Opus 4.8 ではエラーになる)。思考の深さは effort で調整する。 - これに伴い、
ultrathink/think harderのようなキーワードやbudget_tokensを前提にした古い手順は、現行モデルでは効きません。
つまり「考えろ!」と念じる呪文ではなく、effort という1つのつまみで深さを指定するのが今の形です。
/effort の使い方(5レベル)
Claude Code のセッション中に /effort を実行し、レベルを選びます(引数なしなら対話的に選択)。
| レベル | 意味 | 向く用途 |
|---|---|---|
max | token 制約なしの最大能力 | 最も深い推論と徹底した分析が要るフロンティア級の難問 |
xhigh | 長時間作業向けの拡張能力 | コーディング・エージェント作業・繰り返すツール呼び出し・探索 |
high(既定) | 高能力。未指定と同じ | 複雑な推論・難しいコーディング・通常のエージェント作業 |
medium | 速度/コストと品質のバランス | バランス重視の作業 |
low | 最も効率的。token 節約 | 単純作業・高頻度・低レイテンシ重視(サブエージェント等) |
highは「effort を指定しないのと同じ挙動」です。
既定値とおすすめ
公式ガイダンス(Opus 4.8)はこうです。
- 既定は
high(Claude API・Claude Code を含む全サーフェス共通) - コーディング/エージェント作業は
xhighから始める - 他の知能を要する作業は
highを最低ライン - コスト重視のときだけ
medium/lowに下げる(evalで品質が保てると確認してから) maxは「xhighでも頭打ち」と測定で分かった本当の難問だけ
低 effort で複雑な問題が浅くなったら、プロンプトで工夫するより effort を上げる のが正解です。
effort は「全トークン」に効く(思考だけではない)
effort の重要な性質は、思考トークンだけでなく、応答テキスト・ツール呼び出し・関数引数まで含む全トークンに効くことです。
- 低い effort:ツール呼び出しをまとめる/回数を減らす/前置きなしで実行/完了報告が簡潔
- 高い effort:計画を説明してから動く/ツール呼び出しが増える/変更点の詳細要約やコメントが増える
だから effort は「考える深さ」だけでなく「作業の丁寧さ・冗長さ・ツールの使い方」まで一括で変えるつまみだと捉えると、挙動が読めます。
ultracode の正体
Claude Code の effort メニューに ultracode が出ることがあります。これは API の effort レベルではありません。
ultracode は、xhigh の effort + 「マルチエージェントのワークフローを起動してよい」という常時許可 をまとめた Claude Code 側のモードです。
- ただ深く考えさせたい →
xhigh - エージェントを束ねた重い並列作業まで任せたい →
ultracode
と使い分けます。effort の正式な値は low / medium / high / xhigh / max の5つだけ、と覚えておけば混乱しません。
API / SDK から使う場合
プログラムから制御するなら output_config.effort を指定します。挙動は /effort と同じです。
{
"model": "claude-opus-4-8",
"max_tokens": 4096,
"output_config": { "effort": "xhigh" },
"messages": [{ "role": "user", "content": "..." }]
}
xhigh / max で動かすときは、思考とツール呼び出しの余地を残すため max_tokens を大きめ(例 64k〜) に設定するのが推奨です。
旧来のキーワードはどうなった?
think/think hard/think harder/megathink/ultrathink:段階的に思考を強めるキーワードとして広く知られていましたが、adaptive thinking 採用モデルでは公式の制御方法ではありません。古い記事の手順をそのまま試しても、現行モデルでは意図通りに効かないことがあります。- 手動の
budget_tokens:Opus 4.7 / 4.8 では非対応(Opus 4.8 では 400 エラー)。
正しい現行の方法は /effort(API は output_config.effort) です。
まとめ
- 思考の深さは effort で制御。Claude Code は
/effort(low / medium / high / xhigh / max) - 旧
ultrathink/think harder/budget_tokensは現行モデルで非対応 → adaptive thinking + effort へ - 既定は
high(Claude Code 含む)。コーディングはxhigh起点、最難関だけmax - effort は思考だけでなくツール呼び出し・応答量を含む全トークンに効く
ultracodeは effort レベルではなくxhigh+ マルチエージェント許可 のモード
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