AI研修 初心者向け / 第8章: AI時代を生き抜くこれからの働き方と未来
脳を消耗させる「AI疲れ」の正体
無料公開レッスン / 読了目安 2 分
「AIが仕事を楽にしてくれる」と期待される一方で、IT現場やオフィスでは「AI疲れ」や「AIうつ」といった精神的な不調を訴える人が増えています。
この疲れの正体について、エンジニアリングマネージメントを手掛ける久松剛氏は「意思決定コストの増大」であると分析しています。これまでは、1つの資料作成に数日かかり、その間は一つの作業に集中できました。しかし、AIが下書きを瞬時に作ってくれるようになった現在、実務自体は高速化したものの、人間の元には「この提案で良いか」「この出力は正しいか」「どれを採用すべきか」といった判断だけが濁流のように押し寄せます。
また、エイベックスの松浦勝人会長も、AIを活用した記事執筆において「仕事が楽になるどころか真逆だった」と明かしています。数十回に及ぶAIとの泥臭いやり取りの中で、次々と新しいアイデアが生まれ、同時並行で多くの案件に対応するために絶え間ない頭の切り替えが必要となり、激しく脳のエネルギーを消耗します。
仕事が楽になるどころか「考える疲れ」に置き換わっているのが実態です。この状況を乗り切るためには、AIが出す成果物の量を適切にコントロールし、人間が無理なく判断を下せる「適正なペース」を自ら設計する意識が必要です。
関連動画
【AIを使うほど“ムダ”が増える】ChatGPT・Geminiの落とし穴「ワークスロップ」とは/修正コストで年14億円の損失/スタンフォード大学教授「“パイロット思考”で生産性を上げよう」【1on1】
「AIに相談」は正しい? うつ・不安への効果的な活用法を精神科医が解説