AI研修 大企業実務者向け / 第6章: 大規模AIを低コストで支える高速推論インフラ
vLLM 0.26.0とインフラ最適化
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大規模な推論サーバーを構築する際の標準エンジンである「vLLM」のバージョンv0.26.0では、エンタープライズのインフラコストを削減するための機能が多数実装されました。
Decode Context Parallel (DCP) やハイブリッドアテンションのサポートにより、長文脈の生成が高速化しています。また、NVFP4などの最新の量子化形式によるMoEモデルのオンライン量子化にも対応し、メモリ消費を抑えた効率的な推論が可能になりました。
さらに、エンコーダキャッシュの転送パラメータや、CPUオフローディングに対応したコネクタ機能などが強化されています。大規模な社内データを扱うRAG(検索拡張生成)システムでは、過去のコンテキストを保持するためのキャッシュが膨れ上がり、高価なGPUのVRAM(ビデオメモリ)が枯渇してしまう問題が頻発します。こうしたオフロード技術を活用することで、VRAM不足を防ぎつつ、システム全体の生成スループットを限界まで引き上げることが可能になります。

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