AI研修 初心者向け / 第3章: 部門別・業界別の実践的なAI活用事例
職人の勘をAIで次の世代へ受け継ぐ
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日本の製造業は、深刻な人手不足や高齢化による熟練技術者の減少に直面しています。この課題に対し、AIを活用した「現場の検査自動化」と「職人の暗黙知の継承」という2つのアプローチで解決を図る企業が現れています。
ダイハツ工業では、これまで熟練工が「人の目と感性」に頼って行っていた、自動車部品のキズを目視でチェックする品質検査工程にAIを導入しました。これにより、誰が検査しても常に安定した高い精度をキープできるようになり、現場の検査員の負担を大きく減らすことに成功しています。
さらに、大手消費財メーカーのライオンでは、熟練技術者が持つ長年の「勘やコツ」をAIを使って言葉にし、文書として残す取り組みを行っています。NTTデータと共同開発したこのシステムは、技術者の頭の中に眠っていた言語化しにくい「暗黙知」を「勘所集」としてデータ化し、生成AIによる社内検索サービスで若手がいつでも引き出せるようにしました。
AIは単なる自動化ツールにとどまらず、失われがちな日本の優れた「ものづくりの技術」を次の世代に確実に受け継ぐための架け橋としても期待されています。
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